Aladdin Sane/アラジン・セイン(1973.4.13発表)

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「アラジン・セイン」こそ、デヴィッド・ボウイが英国においてロック・アイコンとして絶好調の時期にリリースされたアルバムです。

デヴィッド・ボウイは自身のアルバムだけでなく、ルー・リードの「トランスフォーマー」、ストゥージーズの「ロウ・パワー」等に参加し実力を示していました。

アルバム「ジギー・スターダスト」のアメリカ・ツアー中に書かれた楽曲をメインにして、さらに劇的に進化したアルバムを作り上げたのです。

「ジギー・スターダスト」がUKチャートでは5位止まりでしたが「アラジン・セイン」はついに1位を獲得することになりました。

デヴィッド・ボウイのプロデューサーで最も有名なのはトニー・ヴィスコンティですが、「ハンキー・ドリー」からの「ピンナップス」までの初期の傑作アルバムはケン・スコットが担当しています。

彼こそ、デヴィッド・ボウイを生んだプロデューサーと言えるかもしれません。

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収録曲とサウンド

Aladdin Sane

Side-A

  1. Watch That Man
  2. Aladdin Sane
  3. Drive-In Saturday
  4. Panic In Detroit
  5. Cracked Actor

Side-B

  1. Time
  2. Prettiest Star
  3. Lets Spend The Night Together
  4. Jean Genie
  5. Lady Grinning Soul

アラジン・セインのタイトルは「A Lad Insane」(狂気の若者)から来ており、「ジギー・スターダスト」より狂騒的な曲が目立ちます。

ミック・ロンソンのノイジーなギターはより大きくミックスされており、デヴィッド・ボウイのボーカルと交錯しています。

それが、一層の狂騒感を際立たせています。

また、「ジギー・スターダスト」と比較すると、「アラジン・セイン」は劇的なアルバムといえると思います。

その劇的さはこのアルバムから参加したマイク・ガーソンのピアノに負うところが大きいでしょう。
マイク・ガーソンのピアノはロックにジャズをミックスさせる実験的でインパクトのあるサウンドを実現しました。

そのピアノ・パフォーマンスは以下の楽曲でドラマチックに聞こえています。

  • Watch That Man
  • Aladdin Sane
  • Time
  • Lets Spend The Night Together
  • Lady Grinning Soul

特に「Aladdin Sane」「Time」「Lady Grinning Soul」の演劇的なサウンドにマイク・ガーソンのピアノが貢献したことは特筆すべきです。

……

以上のようにミック・ロンソンのギターとマイク・ガーソンのピアノがこのアルバムのサウンド作りの特徴をなしていることは間違いありません。

そのギターとピアノの狂想曲のような一面を持ったアルバムに仕上がっています。

アラジン・セインのメイク

デヴィッド・ボウイのメイクで代名詞となっているのはアラジン・セインの稲妻メイクです。

デヴィッド・ボウイ回顧展「David Bowie is」のメイン・イメージもアラジン・セインのイメージになっていました。

このメイクはエルヴィス・プレスリーの指輪をヒントにしているといわれています。
実際にメイクを施したのはメイクアップ・アーティストのピエール・ラローシュという人で、パナソニックのマークを参考にしたとされています。

いずれにしてもデヴィッド・ボウイの姿はアラジン・セインに重なります。
それはデヴィッド・ボウイの才能が開花した「アラジン・セイン」というアルバムに無意識に影響されているからかもしれません。

その意味では「アラジン・セイン」がデヴィッド・ボウイの最重要アルバムであることは疑う余地はないでしょう。

© backstar.blue

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